【活動報告】コナラ再生の植林作業を実施しました(緑の募金助成事業)

2025年5月31日(土)、桐生川源流フォレストデザインクラブでは、
「緑の募金」助成事業の一環として、源流域に広がる森の再生を目指した植林活動を行いました。

今回の現場は、標高がもっとも高い場所に位置する広葉樹の森です。ここでは8年ほど前から、
シイタケ原木として使うためにコナラの伐採を行い、
その後、自然な形での萌芽更新(伐採後に切り株から芽吹く再生)を計画していました。

しかしその頃から鹿の個体数が増加し、芽吹いたコナラが食害を受けるように。
結果として、再生が進まず、森の下層植生も失われ、土壌の状態も悪化してしまいました。

そこで今回、再びコナラの森を育てるために、コナラのポット苗95本を植林しました。
3月にはあらかじめ鹿の侵入を防ぐネットを設置しており、その中に苗木を植え込みました。

当日は、三境線から林業用に整備された作業道を歩いて現場へ。
周囲には母樹となるコナラも残っており、
ドングリが地面に落ちている様子も見られましたが、芽吹きはシカに食べられてしまい、
新たな更新はほとんど見られない状態でした。

霧が立ちこめる幻想的な森の中で、地道に一本ずつ苗を植える作業が続きました。
作業が終わる頃には雨が本降りとなり、雷が鳴る場面もありましたが、無事に植林を完了することができました。

7年以上の時を経て、私たちは再び、生物多様性に富んだ森をこの場所に取り戻したいと願っています。
自然の力と、仲間の手による地道な取り組みが、未来の森を育てていきます。

この活動は「緑の募金」助成事業の支援を受けて実施されました。
引き続き、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。